メリディアン

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徳沢愛子姉妹の

 

 

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ひとつ

足が言った

「私は手ではない 私は足だ」

耳が言った

「私は目ではない 私は耳だ」

目は離れた青白い手に向かって叫んだ

「私と関係のないお前は要らない」

頭は見下ろして

頼りなげな足に怒鳴った

「ふらふらするな じっとしておれ」

真ん中にいた心がやってきて

「まあ まあ」と

白い両手をひらひらさせて仲裁した

目と耳と

頭と手と足と それぞれに

彼らはバラバラに

バラバラを バラバラした

寂しい音だった

 

足は思った

「手のお陰で踊るように走れる」

耳は感じた

「目に助けられて 小鳥の囀りに色彩がつく」

手も目も

足や耳の柔らいだ視線を感じた

柔らぐだけで

彼らはひとつになった

ひとつというのは

実に自由なものであった

その証拠に

無心な赤子に「いくちゅ?」と尋ねて見よ

全身ひとつにして

応えるではないか

世界を一つにする自由闊達さで

「ひとちゅッ」と